宵明けの月籠 3
弥々 やや/CHILL+
シリーズ:宵明けの月籠
165円 83円
- 出版社
- ラビットフット
- 発売日
- 2026年08月01日
- レビュー
- 0.0(0件)
── 夜歴1289年、歴史は「血」に刻まれた。 かつて世界を揺るがした「聖血戦争」 あらゆる闇の力を鎮め、 あるいは増幅させる伝説の「聖血」を宿した一人の少女が現れた。 現代を生きるヴァンパイア総主、リアム・ド・ルクレール。 彼は、かつての戦いでその少女を救えなかった後悔を胸に、 数百年の時を孤独に彷徨い続けていた。 日本屈指の財閥、鳳条(ほうじょう)家。 豪華絢爛な屋敷の片隅、光の差さない小部屋に、藍璃(アイリ)はいた。 シャンデリアの下、睦まじく食卓を囲む父、母、そして妹の皐蘭(サラ)。 そこには、最初から藍璃など存在しなかったかのような、 残酷なまでに完成された「幸福な家族」の絵図があった。 絶望の淵で仰ぎ見たあまりに美しい満月。 吸い込まれるように屋敷を抜け出した藍璃は「自らの運命」と再会する。 それは、悲劇の再来か、それとも救済のはじまりか。 孤独な令嬢と、心を閉ざしたヴァンパイアが織りなす、 切なくも幻想的な現代ファンタジー。 回復した藍璃は、ヴィオレーヌと双子から世界の裏側の歴史を学ぶ。 自身に流れる血の宿命と、ここへ連れてこられた理由を知った彼女の心には、 かつてないほどの意志が芽生え始めていた。 一方、リアムは報告に来たヴィアに対し「会う必要はない」と突き放す。 だが、その背中には隠しきれない疲労と、 彼女を遠ざけることでしか守れないという不器用な後悔が滲んでいた。
楽天で買う